2023年11月8日水曜日

ITリテラシーについて 01-01

 ITを理解していない例

 あるアパレルメーカーは、直営で3店舗のブティックも経営しており、顧客カードが1,000枚ほどありました。ブティックのお客様に年に数回セール情報をハガキで郵送するため、ワープロソフトを使いA4サイズのタックシールに入るよう宛名を入力して印刷していました。表機能も使っていなかったため、ひとつの宛名を削除すると形が崩れてしまう有様でした。
 さらに、3店舗で重複登録しているお客様にはそのまま複数送付していました。

 住所不明で返送されてきたハガキについては、タックシールの宛名を全て印刷し、その中から住所不明の宛先を目で探すという作業を従業員が集まってほぼ一日かかって行っていました。ゲームの「神経衰弱」のようなものです。

 PCを使っていてもデジタル情報の使い方を知らない極端な例ですが、今でも同じようなことを行っている会社はあると思います。ITを理解している社員が一人でもいれば、宛名印刷ソフトを使うことを提案するでしょう。データベースという概念があれば、重複データもPCが見つけてくれますし、住所不明のお客様も名前を入力すればPCが検索してくれます。宛名印刷もレイアウトを考えること無くPCが行ってくれます。タックシールではなく、直接ハガキに宛名印刷することも容易です。

 PCを目的に応じた正しい使い方をすれば、労働生産性が何倍も向上します。

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