2023年11月10日金曜日

ITリテラシーについて 01-03

ITリテラシー教育の成功例

 銀行は機械によって人件費を大幅に減らしただろうと思います。
 1985年頃は当座の入出金を電話で教えてもらっていたわけですが、銀行専用のPCを購入させてオンラインバンキングを普及させ、人件費を減らしました。
 入出金や振込についても、紙に記入し、それを行員が入力して現金を数えていた時代から、今や利用者がATMをセルフサービスで使うように移行させて、人件費を減らしています。同時に、ほぼペーパーレスになったため、用紙代や印刷費の経費も削減出来たわけです。
 当初、ATMの操作説明に苦労されたと思いますが、その当時若かった利用者が高齢者になった今でも使えることを思うと、ITリテラシー教育の成功例と思います。

2023年11月9日木曜日

ITリテラシーについて 01-02

 デジタル情報の正しい運用例

 PCに入力したデータの照合を、一旦プリントアウトして、入力元と入力したデータを人が目で照合する光景を今でもよく見ます。

 例えば、納品書を入力し、そのデータをプリントアウトして他の人が納品書と照合して入力間違いがないか確認するという作業です。照合は、PCが得意とする作業ですから、PCにさせることで作業効率が上がります。

 1985年頃に勤めていた会社は、30店舗から本部へ納品書が集められ本部で集中して処理していました。入力者を派遣で雇い、1日300枚前後の納品書を入力を2回入力します。1回目と2回目の照合はコンピュータが行い、間違いがあればエラーを表示して修正するという流れでした。
 「人が目で照合する」のと「同じものを2回入力する」作業時間を比較すればどちらが効率が良いか明白です。後者では、プリントする費用もかかりません。

 このように、運用方法を間違って、PCの導入前より効率が悪くなったと勘違いした会社がどれだけあったでしょう。そうして、IT機器やIT知識に投資しない悪循環が生まれました。

2023年11月8日水曜日

ITリテラシーについて 01-01

 ITを理解していない例

 あるアパレルメーカーは、直営で3店舗のブティックも経営しており、顧客カードが1,000枚ほどありました。ブティックのお客様に年に数回セール情報をハガキで郵送するため、ワープロソフトを使いA4サイズのタックシールに入るよう宛名を入力して印刷していました。表機能も使っていなかったため、ひとつの宛名を削除すると形が崩れてしまう有様でした。
 さらに、3店舗で重複登録しているお客様にはそのまま複数送付していました。

 住所不明で返送されてきたハガキについては、タックシールの宛名を全て印刷し、その中から住所不明の宛先を目で探すという作業を従業員が集まってほぼ一日かかって行っていました。ゲームの「神経衰弱」のようなものです。

 PCを使っていてもデジタル情報の使い方を知らない極端な例ですが、今でも同じようなことを行っている会社はあると思います。ITを理解している社員が一人でもいれば、宛名印刷ソフトを使うことを提案するでしょう。データベースという概念があれば、重複データもPCが見つけてくれますし、住所不明のお客様も名前を入力すればPCが検索してくれます。宛名印刷もレイアウトを考えること無くPCが行ってくれます。タックシールではなく、直接ハガキに宛名印刷することも容易です。

 PCを目的に応じた正しい使い方をすれば、労働生産性が何倍も向上します。

2023年11月7日火曜日

ITリテラシーについて 01

 ITとは

 ITは、Information Technology の略称です。これは、コンピュータが発明され、情報を機械が処理出来るようになったことを意味します。

 デジタル情報は、従来のアナログ情報とどう違うのでしょう。

  1. デジタル情報の本質は、コンピュータによる計算、検索、置換、照合等が可能なものです。
  2. デジタル情報は、複製しても劣化しません。
    そのため、情報の使い回しが可能です。
  3. デジタル情報は、複製する時間がアナログ情報とは比較にならない早さです。
    情報の共有やバックアップがアナログ情報と比べ物になりません。
  4. デジタル情報は、場所を取りません。
    膨大な情報も、いまや爪ほどのMicroSDメモリに保存出来てしまいます。
  5. デジタル情報は、加工が容易です。
    紙はハサミと糊を使って切り貼りしますが、デジタル情報はアプリで行います。
  6. デジタル情報は、入力する大きさの制限がほぼありません。
    紙の情報は、A4、A3等制限がありますが、デジタル情報は制限がありません。
    デジタルマップは、地球上の全ての場所が一つに繋がっています。
  7. デジタル情報は、自分が見やすいサイズに変更できます。
    紙の情報は、文字サイズや画像の大きさを変更出来ませんが、デジタルなら見やすい大きさに変更出来ます。
  8. デジタル情報は、早く多く安く世界中に飛ばすことが出来ます。
    アナログな情報はFAXや郵送で送ります。

 アナログ情報からデジタル情報に変換する作業、またはその逆の変換作業に労力と費用がかかります。アナログデータを手入力したり、スキャナーで読み取る作業、デジタル情報タを紙に印刷する作業等です。

 そのため、労働生産性を上げるためには、入力から出力までデジタル情報のみを取り扱い、アナログ情報を使わない必要があります。一言で言えば、徹頭徹尾ペー パーレス。

 日本の場合、先にワープロが流行りました。そうして、パソコンを使うようになってもワープロとして使う方がほとんどでしたし、今も大勢います。ワープロとパソコンでは、道具としての役割が異なります。ワープロは、活字印刷機であり紙に印刷することが目的の機器です。パソコンは、情報処理機です。デジタル思考を身に着けて、パソコンを情報処理機と して活用出来ないと労働生産性は上がりません。

2023年11月6日月曜日

ITリテラシーについて

序文

 45年と長くデジタルデータに関わってきた者として、ITリテラシーについての考えを残します。ITリテラシーも範囲が広いので、会社にとって利益を生む内容を主に記す予定です。

 従業員のITリテラシーが向上すれば、事務作業の労働生産性が上がり、人件費が削減出来て結果、利益を生みます。

 日本人のITリテラシーが低い原因は、使えない人に忖度し過ぎたと私は思います。使えない人のためにと甘えさせて一向に進歩しませんでした。Windows95の発売で国内が湧いていたときに一気にデジタル化に進むべきでした。そうすればその時40歳だった人は、70歳の今も使えているでしょう。しかし、停滞したままなので、40歳だった人は70歳になってしまい習得がさらに厳しくなりました。そうして今もなお、使えない人に忖度しています。

 何のためにPCを導入したのか分かっていない企業も多いです。そのため、ハードウェアとソフトウェアを社員に提供し、あとは個々の社員任せでした。それで社員もわからないまま使ってきました。

 企業が、PCという道具を使い、事務作業の労働生産性を上げて、人件費を削減して利益を上げるという強い思いがあれば、もっとPCを活用する手段を講じたでしょう。しかしながら、多くの経営者がPCやITのメリットを理解していませんでした。現場では、PCやITで仕事が奪われることを防ごうとした従業員も多かったと思います。

 上記を踏まえて、日々の事務作業を楽に早く正確に行いたい社会人や、会社にとって利益を生む使い方を知りたい経営者の方向けにITリテラシーについて日々綴る予定です。

2023年2月1日水曜日

トイレの電灯を自動でオンオフ

トイレの電灯は壁スイッチでオンオフしていましたが、面倒なので自動でオンオフ出来ないか、試行錯誤しました。

まずは、E26の電球を人感センサー付き電球に変えてみました。我が家のトイレの電灯は壁に付いているため、斜めの形のものにしました。1,000円でした。

人感センサー付き電球
2つ支障がありました。
  1. 電球カバーが取り付けられません。カバーをすると人感センサーが機能しないからです。
  2. トイレに長く入っていると消灯します。点灯させるには手を振るなどの動作が必要です。
これで、1年近く使いました。

今度は、スマートライトと人感センサーの組み合わせを試すことにしました。
これらを使うには、SwitchBot ハブミニが必要です。既に持っていて稼働中なため新たに購入する必要はありませんでした。

開閉センサーをドアに両面テープで貼り付けました。

開閉センサー
スマート電球に取り替え、電球カバーを取り付けました。
スマート電球
SwitchBot アプリで、開閉センサーの設定を行いました。

  1. [オートメーション]を選択します。
  2. シーンを追加します。
  3. 入るときのシーン
    1. 条件は、「入るモード+暗くなる」としました。
    2. アクションは、「オン+前回の状態+インスタント」としました。
  4. 出たときのシーン
    1. 条件は、「出るモード」としました。
    2. アクションは、「オフ+インスタント」としました。

この設定で、トイレのドアを開けると電球が点灯しますが、出るときに消えません。出る前に開閉センサーについているボタンを押すと消えますが、いちいちボタンを押すのが面倒です。消し忘れたときは、アレクサに、トイレを消してと指示して消していました。

1ヶ月ほど使って、ようやく解決策が見つかりました。

アプリの開閉センサーの設定で「出るモード」の選択が必要でした。出るモードは、ボタンを押すか、モーション感知のどちらかを選択する必要があり、デフォルトがボタンを押すようになっていたため、私の思う通りの動作をしなかったわけです。設定を変更して、無事ストレスなく消灯するようになりました。


この開閉センサーの設定を十分理解しているわけではありませんが、私の希望の動作が出来るようになり、満足です。


2022年12月27日火曜日

ガスファンヒーターをAlexaでオンオフ

 1年前からガスファンヒーターを布団の中からAlexaで電源オンして、部屋を暖めてから布団から出るようにしました。寒い中起き上がってヒーターをオンにするストレスがなくなって快適です。外出時には声で電源オフにしています。

ただ、外出してからガスファンヒーターの電源を切ったかどうか心配になることが何度かあり、その解決方法を私なりに見つけたので記録します。

声でガスファンヒーターをオンオフするには、SwitchBotボットを取り付けることで可能です。※Alexaが使える環境とSwitchBotハブが必要です。

ガスファンヒーターにSwitchBotボット

外出先からガスファンヒーターが電源オンかオフかを確認するために、ガスファンヒーターのコンセントにSwitchBotプラグを噛ませます。このSwitchBotプラグは、リアルタイムの消費電力をアプリで確認することが出来ます。そのため、アプリを見れば、ガスファンヒーターの電源がオンかオフか知ることが出来ます。
※消費電力が確認出来るスマートプラグは少ないです。

下記のプラグ01が上記ファンヒーターに噛ましているプラグです。消費電力が15Wですので、オンの状態です。オフならば、0.6Wになります。

SwitchBotアプリ

外出先からガスファンヒーターをオフにするには、スマートフォンのアプリでSwitchBotボットを動かしてオフにします。

ガスファンヒーターを点けっぱなしで寝落ちしたときの安全性を考えて、SwitchBotプラグのオンオフスケジュールを設定しました。ガスファンヒーターは、電源が落ちれば自動的に消火する仕様となっているからです。

電源プラグのスケジュール

毎朝、6時にSwitchBotプラグの電源を入れます。平日は8時前から19時過ぎまで外出しているため、8時にオフして、19時にオンする設定にしています。
毎晩22時までには寝ますので、22時半に電源オフの設定をします。これで、ガスファンヒーターを切り忘れていても22時半には消えることになります。