ITリテラシーの基本知識
アプリケーションソフトについて
会計ソフトの出力形式を社内の目的にあった形式に変えて貰う方法が可能な場合もありますが、費用がかかります。
PCは道具で、指示するのはあなたです。PCは、融通がききませんが素直です。
人に指示するときは、「アレを取ってくれ」で通じますが、PCには無理です。
具体的に丁寧に指示をしないと思うような結果を出してくれません。
基本は、選択して命令 です。
意識して、選択してから命令するようにしてください。
コンピュータとの付き合い方ですが、操作は焦らず落ち着いて行いましょう。
ITリテラシーの低い人ほど、慌ててクリックしたり、エンターキーを叩きます。PCは処理するのに時間がかかる場合がありますので待ちましょう。
PCはとても素直な道具です。人の指示通りに動きます。そのため、人が操作を間違うと間違った結果を出します。
車の運転では、自分が右に行きたいと思えば、ハンドルを右に切ります。ライトを付けたいと思えば、ライトのスイッチを入れます。
PCも同様です。目的に合わせて操作を行います。その操作は焦らず落ち着いて行いましょう。
画面に突然ポップアップで何かが表示されることがあります。その場合は、落ち着いて内容を確認してから操作しましょう。闇雲にクリックしたり、エンターキーを叩くと失敗します。車で例えれば、闇雲にハンドル操作やアクセル操作をすると事故するのと同じです。
また、クリックしてもすぐに反応しなければ、何度もクリックする人がいますが、これも事故の元です。PCが処理するまで待つ心の余裕を持ちましょう。
デジタル情報では、参照という概念が必要です。参照するために、keyの概念も必要です。
keyとは、例えば社員番号です。会社に入社すると社員番号が付与されます。社員番号は重複のない番号で、変更することは基本的に出来ません。
その社員番号をKeyとして、システム上の出勤簿や給与計算、査定等様々な情報を繋ぐことが出来ます。
姓が変わった場合や、住所変更等があっても、その社員を特定する社員番号が同じであれば同一人物としてシステムが処理出来ます。
デジタル情報は、keyで管理されます。このことを覚えてください。
アナログ情報からデジタル情報、デジタル情報からアナログ情報への変換に時間と費用と労力がかかります。そのため、極力この変換をしない意識を持ちましょう。
一旦入力した情報は何度も入力しない運用方法に変えましょう。たとえば、顧客情報を入力したらその情報は使いまわします。手書きの時代は、納品書、請求書等顧客への情報物は毎回手書きしていましたが、デジタル時代は、一旦入力した社名、住所等は、使いまわして重複入力作業を失くしましょう。
使い回しの方法のひとつは、顧客マスターというデータベースを作成して、必要なときにそのデータベースから参照する方法です。この場合、大なり小なりシステムの構築が必要となります。
2つ目の方法は、顧客マスターから必要な情報をエキスポートして、必要なアプリにインポートするという方法です。手作業になりますが、入力に比べ労働生産性は高くなります。
3つ目の方法は、顧客マスターから必要な情報をコピー&ペーストする方法です。一度に多くの情報もコピー&ペースト出来るため、入力に比べ早いです。
使い回すことのメリットは、早いだけでなくデータが正確で作業も楽になります。
業務上様々なサイトでパスワードが要求されます。ブラウザが記憶出来るサイトもありますが、金融系などで不能なサイトも多くあります。テキストファイルでパスワードの一覧表を作成しておけば、コピー&ペーストで複雑なパスワードの入力作業も楽に早く正確に行えます。ただ、そのテキストファイルは限られた人しか開けない仕掛けが必要になります。それはパスワードの一覧表を見ながら手入力する場合も同様です。
紙の情報は安心感があります。1000年以上前の情報を現在でも見られるわけですから。ただ、内容を読み取れるかどうかは別問題として。
デジタルの情報は、再現性に不安があります。Windows以前のOSで動いていたコンピュータのデータはほとんど再現出来ないでしょう。Windows以降でもたくさんのソフトウェアが開発され消えていきました。消えたソフトウェアのデータを今見ることは困難でしょう。
現在活用されているデジタルデータも30年後や50年後に再現出来るかどうか保証はありません。業務で使っている場合は、将来再現出来ないといろいろ支障が出ることもあるでしょう。だから、紙に印刷しての保存は有効です。
ただ、デジタルデータもシンプルな形式で保存しておけば再現する可能性は高くなります。